自然素材を生かした心地良い住まい
人の目線が気にならない、落ち着いた自然な印象の住まいを目指した。家の中から樹木の緑が見えるツリーハウスのような楽しさと、住まいの中心に中庭設ける事で、外からの視線が気にならず、程よく光を感じ、家族の時間も一人の時間も落ち着いて過ごせる、巣のような住まいを計画した。
空が近く外からの視線を気にせず過ごせる2階の中庭。手前の円形の柵越しに、1階のアオダモがやがて美しい木陰を落とす植栽計画の為、ウッドデッキに柵を設けた。LDKの中庭を挟んで向かい側は、プロジュエクタールームも兼ねた子供部屋。
多目的に使える階段前の余白スペースは子供達のプレイルームとしても使える。照明をつけなくても日中は、柔らかい陽射しが中庭側の大きな窓から差し込む。階段側の壁や建具は取り外しができるので、大きな物の搬入も安心。子供部屋スペースの近くには、洗面・トイレ・キッズクロークを設けた。
階段を降りると、花やアートを飾る、ラタンで仕上げた靴収納。階段の下には、上着などを掛けられる収納スペースを設けた。檜や大谷石に柔らかな光が陰影をつくる、和室の前の空間から、玄関へと続く長い土間空間。白い引き戸の壁側は、釣竿や色々な物をしまう大容量の収納スペースとした。
青空に映える無振の木の風合いが街並みに馴染む外観。天然物由来の保護材を丁寧に浸透させた杉板押し縁仕上げと、左官職人によるモルタル洗い出しの外壁、右側には、インナーガレージを備える。