鉄や真鍮、無垢の木のキッチン、長城レンガの中庭、経年変化する素材、ルイスバラガンをオマージュした階段。 北欧、インダストリアル、アメリカンヴィンテージ、何処か懐かしいミックススタイルの家。
暮らしの中心にある 約2,7mx1,8mの無垢材の造作キッチン。
アイランド型 と呼ぶにはあまりにも大きな、一見アナログにも見えるアメリカンチェリー材の無垢材のキッチンには、ドイツ製の大容量のミーレの食洗機や天板から自動で昇降する換気扇 ダウンドラフトフードをビルトイン。
料理をし食事をするスペースとしては勿論のこと、資料を広げてのワークスペース、友人や姉妹が来た時のカフェスペースなど、最大8人まで囲めるキッチンダイニングテーブルは、ゆったりとした時間を過ごせる憩の場となっている。
何度か施主様にヒアリングを重ね、ご提案したのは中央に中庭を設けたコの字型の設計プラン。木製窓のあるLDKと居室を中庭を挟んで配置し、効率よく各部屋に光と風を取り込み、元々長年お住まいだった北向きで暗く寒かったお住まいを、光溢れる空間に建て替えました。
室内はオーナー(施主様)が塗装した黒の木製リビングドアや造作建具、木製階段はメキシコ人建築家のルイスバラガンの自邸の階段をイメージし、自社の工場でオーク材を加工し製作。階段を上る吹き抜けの壁には、1、2階を通じた、大容量の本棚を設えました。本棚は飾り棚としても活用し、旅の思い出や好きな物、ご家族の写真が飾られている。
インターフォンの子機や太陽光発電のスイッチなど、インテリアになじまない設備は黒板塗料を塗った木製収納を制作。
照明やキッチン収納に差し色でグリーンや水色などの色味、北欧やオランダのビンテージのダイニングチェアも合わせてご提案し、無機質すぎないインダストリアルテイストに仕上げました。
株式会社 安田工務店では、他社では難しい規格外のスケールデザインやご要望も、空間美と機能性を、お住まいになるご家族とご一緒に考えながら、お一人お一人の暮らしや個性に合わせて、暮らしをデザインし設計施工しています。